コンビネーションジャンプで、セカンドを反対に回ると、ジャンプの種類と得点はどうなりますか?
今までフィギュアスケートはシングル女子が好きで、浅田真央選手や安藤美姫選手、キムヨナ選手などの動画を見まくっていました!
でもプルシェンコの伝説のエキシビジョンSEXY-BOMをきっかけに(笑)男子のダイナミックな演技にも興味が湧き始め、最近では小塚崇彦選手にハマっています。
あるEXで小塚選手が、レギュラー(反時計回り)に3回転+時計回りに2回転、というコンビネーションジャンプを飛んでいるのを見ました。
これってもし試合で使ったら点数的にはどうなるのでしょうか?基本的にジャンプはどっち回りでも点数は同じですよね?でも組み合わせることでGEOが+になったりするのでしょうか。
最初のジャンプはアウトサイドエッジでの着氷ですよね?とすると逆回転のジャンプとなるとセカンドはループ・トウループジャンプでなくなるわけですよね?実際小塚選手もサルコウだったような気がします。とするとジャンプシークエンスにカウントされてしまうのでしょうか??
前例が無い(と思う)のでよくわかりません。わかる方、教えてください!
ジャンプ着氷は全て右のバックアウトになりますので
コンビネーションとして踏み切ることができるのはバックアウト踏み切りのみです。
順回転の場合右バックアウトで踏み切るのはループ、トウループのみになるので
この2つのジャンプに限られることになります。
但しルッツは逆回転の場合は左脚でトウをついて右バックアウトに
踏み切ることになりますので理論上はつけることが可能です。
質問者さんの仰る小塚選手のレギュラー回転-時計回りの連続ジャンプとは
3S-逆回転2Sの組みわせでした。
サルコウの場合順回転(反時計回り)の場合左バックインで踏み切ります。
逆回転の場合は左脚を振り上げて右バックインの踏み切りです。
右アウトから左インにエッジが変わるので、「理論上では」
認められないのではないかと思います。
コンビネーションに関する定義は次の通り。
In a jump combination the landing foot of the first jump is
the take off foot of the second.
The same would apply to the third jump.
A three turn on one foot between the jumps without touching the ice
with the free foot (or even with a touch,
but no weight transfer) keeps the element in the frame of
this definition allowing still to call it a combination (with an error).
コンビネーションとは第1ジャンプ着氷が第2ジャンプの踏み切りとなる。
これは第3ジャンプも同じことである。
2つのジャンプの間にスリーターンが入った場合、
フリーフット(=左足、右回りは右足)が氷に触れるか、着いたとしても
体重移動が無ければコンビネーション(のエラー)として定義される
ではシークエンスとして認められるのかというと
シークエンスの定義を巡る条文の中に次の一文があります。
there can be no turns/steps, crossovers or stroking
during the sequence (Turns are three turns, twizzles, brackets,
loops, counters, rockers. Steps are toe steps, chasses,
mohawks, choctaws, curves with change of edge, cross-rolls).
シークエンスにはターンやステップ、クロスオーバー、ストロークが入ってはならない。
ターン:スリーターン、ツイズル、ブラケット、ループ、カウンター、ロッカー。
ステップ:トウステップ、モホーク、チョクトー、チェンジエッジ、クロスロール)
From the moment this definition is not
fulfilled, the remainder of the jump
sequence will be ignored and the element
will be called the name of the first jump(s)
plus the word “sequence”
この場合シークエンスふたつめのジャンプは無視され
第1ジャンプ+Seqとなる可能性が高いです。
コンボやシークエンスの定義について長々と書いてしまいましたので本題に戻ります。
3S-逆回転2Sの場合、コンビネーションとしてもシークエンスとしても
定義に当てはまらないので実際に跳んだ選手がいた場合
前例がないので審判団も対応に苦慮するのではないでしょうか?
というのもコンビネーションの定義について「エッジが変わること」が
ルールの中に明文化されていないからです。
the landing foot of the first jump is the take off foot the of the second
の一文ですが、どうもジャッジの中に『take off foot(in the same edge)』
という暗黙のルールがあるように思います
3S-逆回転2Sを跳んだ場合、見た目はコンボかシークエンスのようでも
3Sは単独もしくは3S+seq、2Sと別々のジャンプとして区分され
2Sに関しては難しい入り方として加点要素になるのではと思います。
シーズン終了後総会などで逆回転でエッジをアウトからインに変えて跳ぶ場合のルールが
ようやく明文化されるのではないでしょうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿